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プロフィール
 

和田知大(わだともひろ)

<生い立ちから現在まで>

 私は、父親が小さい家電などの部品工場を経営している家で育ちました。
 小さい頃は、親が工場をやっているということは知っていましたが、工場でどんなことをしているのかなど知りませんでした。
 いつも朝自分より先に出て行くのに、帰ってくるのは自分が寝てしまってから。

 朝、顔をあわさなければ、翌日まで父親を見ることはありません。
 翌日もあわさなければ、さらに翌日……
 こんなことが続くと1週間以上、顔を見ないことになります。
 実際、そんなことはしょっちゅうでした。
 
 工場は家からそう遠くないところにあるので、行ったことはありますが、夜遅くには閉まっていて電気も消えています。
  
 一体どこで何やってるの?
 
 昼間電話しても、いることもあるし、いないこともある。
 休みの日もほとんど家にいない。会社は休みのはずなのに……
 う〜ん、工場をやるってのは子供には理解できないところがあるんだなぁ、と思っていました。
 
 父親が家に帰ってくる時間が分かるようになったのは中学生になって、夜に勉強をするようになってからです。
 こんなに遅くまで仕事してるの?

 これは大変だなと思った記憶があります。
 
 その頃分かったのは、どうも営業のために遠くまで取引先などをまわっているということです。
 車で2、3時間はかかるところですから、帰ってくるのが遅くなるのは当たり前です。
 
 また、アルコールは全然飲めないのに、付き合いで飲みに行ったりもしているようでした。家では全く飲まないし、町内会の旅行に行ってアルコールを勧められても断っている人がです。

 私は、絶対、そんな仕事はしたくないと思ったものです。
 

 休みの日もほとんど家にいたことがありません。接待ゴルフなどに行っていました。
 極めつけは、正月の三が日です。1日はいるのですが、2日から挨拶回りに出かけていました。担当者の自宅まで顔を出していたようです。

 今から考えると、マメというか、そこまでやると嫌がられるんじゃないのという感じですね。
 まあ、でも、そこまでやらないとなかなか取引先から仕事をとって来れなかったのでしょう。
 

 確か私が大学に行っていたときだったと思いますが、消費税法が成立し、3%の税金が新たにかかるようになりました。
 今でこそ、モノを買うのに消費税は当たり前ですが、当時としては非常に違和感があったのを覚えています。
 
 その消費税が導入となったとき、大手の取引先から次のようなことを言われたと聞きました。
 
 「消費税は法律で決まったら支払います。しかし、原価をその分安くして下さい」

 これは結局、消費税分はそちらの経営努力で負担しろということです。
 当時は、どこでもそういう下請いじめというか、下請への負担転嫁があったようです。
 
 経営面について話をする父親ではありませんでしたが、こういう話が零細企業にはたくさんあるのだろうなあということは想像がつきました。

 
 学生だった私がコスト面から無駄な人を減らすとか、内職への仕事を減らすとかしたらと、したり顔で言ったことがあります。
 しかし、それに対しては、従業員も生活があるし、内職の人も収入の計算をしているからという返事でした。
 そのとき、経営というのは単に自分だけがよければよいものではないのかと気づかされました。

 
 でも、だからといって社長がその負担を全て背負えばよいのでしょうか?

 社長自身はよいとしても、社長の家族はどうなるのでしょうか?
 
 
 そうではないですよね。
 みんながハッピーにならないと意味がない!!

 1人だけ格好つけて全て背負っていて、周りが不幸にならないならよいかもしれません。
 でも、必ずそのしわ寄せはどこかにいくようになっています。
 

 ここまでひどくないにしても、中小の事業主は似た状況だと思います。

 いったん走り出したら、走るために走り続けなければならないという宿命に囚われてしまいます。
 最初に走り出したのは、例えば、自分が成功したい、家族を豊かにして上げたい、社会に奉仕したい等々、いろいろな目的、理念があるでしょう。

 でも、これまで当然と思われてきた営業方法、会社システムでは、そられらの目的や理念とか関わりなく、いやかけ離れた状態で、走り続けなければならないのです。
 
 それでは、誰も幸福になりません。自分も目的を達成できないし、家族にもしわ寄せが行くし、社会にも何ら貢献することができません。
 
 そんなことは社会経験のない若い頃の私はまだ分かりませんでした。
 
 ただ、面倒で、大変なだけの社長業はイヤだと思っていただけです。
 そのため、弁護士にでもなって自分1人で気楽に仕事をしようと思いました。
 1日十数時間もの勉強をしましたが、無理でした。
 
 勉強のポイントがずれていたのかなと今から考えると思いますが、当時は、一生懸命やったのに受からなかったので、自分はダメだと思ってしまいました。
 何でもそうですが、少しでもポイントがずれると結果が出ません。
 
 そんなこと当時は分かるはずもありませんので、やむなく就職することにしました。
 就職したのは、機械部品輸入会社です。IT用の部品だったので、将来は悪くないだろうと思ってのことです。
 
 そこでは仕事楽しかったです。成長している会社だったので忙しかったですが、いろいろ自由にさせてもらえました。
 それまでの暗い人生を忘れたひとときです。
 
 はじめてマーケティングを学んだのもそこの会社でです。それまでは法務畑で、マーケティングのことなど分かりませんでしたので、非常に新鮮に感じました。
 
 しかし、それも長くは続きませんでした。
 成長企業だったのですが、納入先の倒産のあおりを食ってあえなく倒産……
 
 その日は突然やって来ました。
 
 一社員の私はそんなことを知るよしもなく、いつもと同じように朝、出社しました。
 いえ、正確に言えば、出社のつもりで会社に行ったのです。
 すると、会社のシャッターが閉まっています。
 
   どうしたのかな〜
   
と軽い気持ちでシャッターに近づくと、貼り紙がしてあります。
 

 当社は事情により会社を閉めることになりました。関係者の方にはご迷惑をおかけして申し訳ありません。今後の連絡窓口です。03-△△△△-××××


 最初は、ウソだろうと思いました。
 だって昨日まで何もいつも変わった様子なく、みんな仕事していたのです。
 それが突然倒産かーーーーー
 
 よく驚いたら声が出ないとかいいますが、本当です。
 驚きのあまり本当に声がそのときはでませんでした。
 
 従業員ならしわ寄せは来ないだろうという読みは大きくはずれました。
 経営者として大変な思いをするのがイヤで、会社に就職したのに、突然、収入がなくなるという危機に遭遇したのです。
 
  結局、経営の失敗のあおりをくったのです。

 これで感じたのは、中小企業は、経営者だけでなく従業員も大変だということです。
 経営者は日頃から大変です。うまくいかなければ、いつも不幸です。
 従業員は何も知らないので、いつもはそんなに大変ではありません。
 しかし、ことが起こってから大変です。突然、不幸が何の予兆もなく降りかかるのです。
 
 経営さえうまくやればこんな不幸は回避できるのです。
 それどころか、とってもハッピーになることができます。
 
 しかし、当時はそんな状況でしたから、本当に悩みました。
   今後の収入のこと
   今後の生活のこと
   就職はどうしようか
   大変なのがイヤだから経営者にならずに、会社員の途を選んだのに、結局大変な目にあって
  しまった……
   自分はなんて運が悪いのか……。
 
 
 こんなことを考え出すと、どんどん悪いことに思考がまわり出します。
 
 そこで、思い切ってしばらく仕事もせず好きなことをやりました。
 どうせダメなんだったらやりたいことをやろうと思ったのです。
 
 このときにマーケティングや心理学の勉強をさらに深め、独立の準備もはじめました。
 
 その後、準備が整ってなんととか独立を果たすことができ、現在に至っております。
 
 私は、小さい頃から中小企業の経営の大変さを父親のそばで見てきた訳ですが、それだけでなく、社会にでてから実体験することになりました。
 
 その経験から言えることは、経営がうまくいけば社長も従業員もみんなハッピーになるし、うまくいかなければみんな不幸になるということです。
 
 ここでいう経営とは利益を出すこともそうですし、従業員教育もそうですし、それらを全て含んだ意味です。
 
 いずれにしても、あまりよいことは私の人生ではありませんでした。
 しかし、そのよくない人生で学んだことは大きいです。
 
 それさえ知って、実践していれば、不幸なんか訪れません。
 
 自分の人生があまりよくなかったからこそ、あなたにはよい人生を送ってもらいたいのです。
 
 自分が大変な目にあったからこそ、あなたにはそんな目にあって欲しくないのです。
 
 だからこそ、あまりよくない人生からの中で学んだこと、得たことを是非とも中小の事業主の方にお伝えしたいのです。
 なんとか中小の事業主の方のビジネスをサポートしたいと思っているのです。
 ご家族のため、従業員のためにも素晴らしい経営をしてもらいたいのです。

 そして、 

    みんなハッピーになって欲しい!

こう思っています。
 
 私は、事業主の方に
 
 ・是非とも、自分の目的を達成してもらいたい
 ・最小限の努力で儲けてもらいたい
 ・その分の時間を家族や社会に還元してもらいたい
 ・従業員にも幸せになってもらいたい

 
 こんな想いをもって、コンサルティングやっています。